未来を見据えて
幸洋汽船は、海の豊かな今治の地で機帆船で海運業を営み始めたのが始まりです。その後、タンカーを所有し株式会社を設立、会社を盛り上げてくれる社員達や取引先の皆様のおかげで、創立55年を迎えることができました。
幸洋丸という名の船を幾隻も竣工し、現在は第21幸洋丸、第7幸洋丸、第8幸洋丸の3隻で運航しております。
色々な社会情勢の影響、時代の流れなどもあり、幾度、厳しい局面に立たされることもありましたが、どんな時も前向きな姿勢で、根性を持って社員一同で会社を守ってまいりました。
私が社長に就任してからは特に人材教育に力を入れ、「育てること」を第一に乗組員1人1人しっかりと育てて来ました。
乗組員がいなくては、船は運航することができません。少子高齢化が進む中、どうその現状に向き合っていくのかを考え、未来に続く企業にするためにも人の育成に力を入れるべきだと思います。
ベテランだけで船を運航していても、未来に続けることはできません。もちろん、海上においてベテランの経験に勝るものはありません。ベテランにはベテランの良さが、新人には新人の良さがあります。ベテランが持つ経験と確かな技術を未来につないでいくためにも教育は欠かせないものです。
きちんとした教育が正しい判断のできる乗組員を作ります。大切に育てられた乗組員は船を大事にし、丁寧で誠実な仕事をしてくれます。新人の伸びしろを大いに引き出し、一流の航海士に育て上げるのは私の使命だと思っています。
どう時代が変化していこうとも、常に向上を持って、新しいことに挑戦しながら柔軟な姿勢で取り組んでいく次第です。そして、未来へつながる会社へと成長させながら、この今治の地で歩み続けていこうと思います。
代表取締役社長 藤澤敏則